洛陽はBC770年に周の都が置かれて以來、北魏、隋、唐など9王朝の都が置かれ、「九朝古都」とも呼ばれる。
とくに洛陽から南へ14km、伊河に石灰石の山塊、東からは香山、西からは竜門山が迫るあたりは、天然の”城門”になっていた。
竜門石窟で、敦煌、大同と並んで中國三大石窟に數えられる。
中國の寺院を回って、金無垢で布袋さんのようなご本尊ばかりを見せられてきた日本の観光客にとって、ここに來るとほっとする。
損傷が酷い。歳月だけでない。現地のガイド・ブックには「1930年代前後憚りない盜難にあったため、完璧な物はめったに見られない」と記されていた。